アンティア!
笑ってコラえて!で口笛だけで会話できる村が特集されて
結構話題になりましたね
その村がギリシャのアンティアです。
番組では映像やインタビューが中心になると思うので、
今回はその民族や口笛について調べてみました!
言語として確立されている!
アンティアの口笛は言語として確立しています。
そのまんまですが、Whistled languages という名称のようです。
遊牧民や動物の調教師が使う、指示や合図を行うための口笛とは
根本的に違います。
音のイントネーションや鳴らし方だけでなく、
母音の音色も使い分けています。
他の一般的な言語と同じように会話に
トーンをつけることもできるようです。
すごいですよね!
もちろん、聞き手もそれなりの訓練が必要なのだそうです。
流暢な話し手になると、数十キロ長距離会話が可能になります。
発音方法が異なりますが、似たような口笛の言語は
トルコやアジアなど、ほかの地域にも一部で残っているそうです。
特にアフリカはすごくて、現地の言葉はもちろん、フランス語など
別の言語も口笛で話すことがあるようです。
・・・なんだか複雑ですね(^^;
ギリシャの村アンティア
アンティアは迷路のような渓谷と斜面の中にある村です。
山の上で畑やヤギの世話などの仕事をするため、
隣の山で仕事をしている人と会話ができるように、
口笛の言語が使われています。
ですが、これは2500年前から続いている文化で、
現在アンティアの村で口笛を吹く人はほとんど残っていません。
現在の正確な人数は分かりませんが、
40人未満であることは間違いないようです。
ちなみにアンティアはgoogleMAPでは出てきません。
ギリシャの右側にある島、その山岳地帯にあります。
アルティアの口笛の起源
残り少ない使い手も、人によって言うことがまちまちです。
敵に気づかれないように使い始めたとか、危険な相手との交渉のために
使い始めたとか、いろいろな説があるようです。
定着してきたのは2500年前で間違いないようですが、
実際には起源不明といって差し支えないでしょう。
アンティアの口笛は「sfyria」と呼ばれています。
文法的にはギリシャ語と一緒なので、ギリシャ語をもとに
作った言語だと想像できます。
使い手はヤギ飼いや山の斜面での畑仕事をする人たちに
限られていたようです。
1960年代に村に道路や電気、ガス、水道、電話など、
現代的なインフラが整備されました。
それ以降、口笛の使い手は急激に減っていき、
今日の状況となったようです。
なんだかさみしいですね。
以上です!
現在は外国の方々がこの言葉の重要性を理解し、
守るための支援を行っているそうです。
この素敵な言葉がこれからも長い時間使われることを祈っています。
少しでも皆さんの話題作りのお役に立てたらうれしいです。