ブロック塀倒壊の原因、建築基準法法令解説(大阪北部地震寿栄小学校プールの塀)

ブロック塀倒壊!

大阪北部地震で小学4年生の女児が
倒壊に巻き込まれて亡くなったことで
話題になっています。

今回倒壊したプールのブロック塀は
法令違反していたことを
行政も認めて陳謝していました。

ブロック塀の法令とは何なのでしょうか?

ニュースの説明が不十分で
とても気になります。

ということで、今回は
ブロック塀倒壊について調べてみました。

大阪北部地震では一般の住宅でも
ブロック塀の倒壊が非常に多く
発生したので、その辺の理由についても
調べてみたいと思います。

↓↓大阪北部地震の被害まとめはこちら↓↓

大阪地震被害状況、画像、動画まとめ
(2018年6月18日大阪府北部震源)

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ブロック塀倒壊の原因(寿栄小学校のプール)

倒壊前の寿栄小学校のプールの塀。

出典:uffingtonpost.jp

倒壊したブロック塀は
市立寿栄小学校のプールの塀です。

高さ3.5メートルで真ん中より少し上までは
ブロックを使わないコンクリートの塀。

その上はブロック塀で8段積まれていました。

報道によるとブロック部分の高さは1.6メートル。

ということは土台の塀は1.9メートル
ということになります。

倒壊したのはその内40メートルほど。

出典:uffingtonpost.jp

三宅璃奈(みやけりな)さんは
小学校4年生でしたので平均身長だと140㎝。

頭より高いところから
三宅璃奈さんの身長より高い塀が、
前後40メートルにわたって
覆いかぶさった形です。

出典:asahi.com

一般的なブロックは厚さ10㎝程度。

つまり、倒壊したのは
1.6×40×0.1メートルの壁です。

ブロック数で約100個。

出典:rakuten.co.jp

ブロック自体の重さが6.8㎏
とすると倒壊部の重さは680㎏。

倒れた時の衝撃は数トンを軽く超えます。

鉄柱らしきものが飛び出てはいますが
外からの支えも当てもない状態。

建築のことが分からなくても
こんな薄っぺらい壁が
地震に耐えられないと分かります。

去年児童の間でブロック塀が
道路側に傾いていることが
話題になったことも確認されています。

これが違法工事によるのもだと思うと、
本当に気分が悪く許せない気持ちになります。

しかもあいさつ当番へ1人で登校中とのこと。

これがもしたくさんの児童がいる
時間帯だったら。。。

考えるだけでも最低な気分になります。

現在この様な塀は全国に何か所もあり、
大地震のたびに死傷者を出しています。

まずは建築法を知って
危険なブロック塀を
見分けられるようになりましょう。

ブロック塀倒壊の法令解説(建築基準法)

まず結論から言うと
建築基準法違反です。

出典:http://jabec-shizuoka.com

寿栄小学校の塀は高さが1.2m以上あるので、
3.4m以内ごとに控壁が必要なのですが、
全くありませんでした。

試しに高槻市の他の小学校を
調べたとことろ、6つの小学校が違法でした。

  • 高槻市立 赤大路小学校
  • 高槻市立 富田小学校
  • 高槻市立 冠小学校
  • 高槻市立 津之江小学校
  • 高槻市立 若松小学校
  • 高槻市立 柱本小学校

かなりひどい状況。。

絶対に他の市区町村にも
たくさんあるはずです。

大阪北部地震で倒壊したブロック塀は
他にも多く見られました。

出典:twitter.com

実は全国的に、特に西日本では
大地震のたびに非常に多くの
ブロック塀が倒壊しています。

SNSの写真で見る限りでは、
瓦屋根や古いぬりかべの剥がれ落ちよりも
ブロック塀の倒壊の方が多い印象です。

さらに、ブロック塀に準じた壁も
構造的に地震に弱いく
倒壊の可能性が高いそうです。

石堀や石垣などの積み上げるタイプの壁です。

ちなみに法令順守されたブロック塀は
震度6まで確実に耐えられます。

震度7でも倒壊の危険があるだけで
寿栄小学校のブロック塀のような
崩れ方はしません。

法令順守のブロック塀はこのような感じ。

出典:weathernews.jp

こちらは1981年に規制強化されたブロック塀。

法律はもちろん建築基準法で定められています。

具体的な指示は次の通りです。

  • 高さ2.2m以下
  • 厚さは15cm以上
  • 塀の上と基礎に径9mm以上の鉄筋
  • 壁内には径9mm以上の鉄筋を
    縦横80cm以下の間隔で配置
  • 3.4m以下ごとに控壁
  • 基礎を30cm以上埋め込む
  • 空洞部にモルタルを詰める

耐用年数は30年らしいのですが、
鉄筋構造物と考えると
50年まではぎりぎりセーフかも。

建築基準法以外にも
学校保健安全法にも違反しているかも。

施設設備などに
児童の安全措置を講じる義務があると
明記されていました。

ブロック塀倒壊についてのまとめ

以上、いかがでしたでしょうか?

今回の話を最後にまとめてみると
このような感じです。

・ブロック塀倒壊の原因(寿栄小学校のプール)

建築基準法違反

・ブロック塀倒壊の法令解説(建築法)

色々と細かい指定があるけど
ぱっと見てわかりやすいのは
3.4m以下ごとに控壁があるかどうか

本日の内容をまとめると
この様な感じでした。

少しでも皆さんの話題作りの
お役に立てたらうれしいです。

↓↓大阪北部地震の被害まとめはこちら↓↓

大阪地震被害状況、画像、動画まとめ
(2018年6月18日大阪府北部震源)

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